アミューズメント機器等で使用される独自規格のメモリモジュールへの書き込み工程において、手作業によるコネクタ接続時の「斜め挿し」や「位置ズレ」が頻発していました。これにより、高価な書き込みソケットのピン破損(変形)や接触不良による再書き込みロスが発生。作業者が慎重に位置合わせを行う必要があり、生産タクトの遅延と作業者のストレス増大が深刻な課題となっていました。
「誰が作業しても、常に垂直・適正位置に接続できる」をコンセプトに、単なる電気的な変換アダプタではなく、対象ワークの形状に完全にフィットする「機械的なガイドレール機構」を一体化したカスタム治具を提案しました。
● 物理ガイドレールによる挿入ミスの根絶
アダプタ上に、メモリモジュールの外形寸法に合わせた精密な専用ガイドレールを実装。モジュールをレールに沿って滑らせるだけで、コネクタに対してズレなく垂直にアプローチできる機構とし、物理的に斜め挿入ができない構造(ポカヨケ)を実現しました。
● コネクタ負荷の軽減と長寿命化
ガイドレールによって挿抜時のブレが抑制されるため、コネクタピンへの横方向のストレス(メカニカルストレス)を排除。ソケットの偏摩耗やピン曲がりを防止し、消耗品の交換サイクルを大幅に延長させました。
● カスタム機構設計による作業性向上
デバイス形状だけでなく、現場の作業フローを考慮したガイド設計を実施。位置合わせの迷いをなくし、スムーズなワンアクションでの着脱を可能にすることで、書き込み工程のスループットを最大化しました。
コネクタピンの破損事故がゼロになり、接触不良によるエラー率も激減しました。誰でも安定して作業できる環境が整い、習熟期間の短縮とランニングコスト削減の両面で高い評価をいただきました。