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検査・製品FWを転送レスで切替!検査工程のボトルネックを解消

課題・背景

家電製品の基板検査工程において、「テスト用プログラム」で機能検査を行った後、「出荷用(製品)プログラム」に書き換えるフローを採用していました。しかし、マイコンの大容量化に伴い、PCからプログラマへのデータ転送に時間がかかり、都度の転送待ち時間が生産タクトを圧迫。また、頻繁なデータ通信は通信エラーのリスクを高め、ライン停止の要因となっていました。

当社のアプローチ

「データ転送時間ゼロ」をコンセプトに、都度のダウンロードを不要にする「マルチバンク機能」搭載のオンボードプログラマを活用し、タクトタイム短縮と自動化制御の簡素化を同時に実現するシステムを提案しました。

提案内容のポイント

● バンク切替によるデータ転送レス化

プログラマ本体のメモリ領域に、テスト用と製品用など複数のファームウェアを事前に保存(バンク化)。書き込み時はPCからの大容量データ転送を行わず、コマンド操作のみで瞬時に書き込みデータを切り替える仕組みを構築し、転送待ち時間を完全に排除しました。

● シーケンサ連携による検査フローの自動化

PCを介さず、生産ラインのシーケンサ(PLC)からのIO信号やコマンド制御のみでバンク指定と書き込み実行が可能に。「テスト書き込み→検査実行→製品書き込み」という一連のシーケンスをスムーズに自動化し、制御プログラムの負担も軽減しました。

● 通信リスクの低減と品質安定

書込みごとのデータ転送プロセスをなくしたことで、ノイズ等による通信エラーのリスクを根絶。また、オペレーターがデータを選択する作業もなくなるため、誤ったバージョンの書き込み(ヒューマンエラー)も確実に防止しました。

評価・成果

データ転送時間の削減により、基板1枚あたりの処理時間を大幅に短縮。検査工程のスループット向上と、通信トラブルのない安定稼働が高く評価され、全自動検査ラインへ展開されました。